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留学先各校の新型コロナウイルスに対する取り組み(2020年9月)

エディクムでは、新型コロナウイルスに対する留学先各校の状況を継続的にお伝えしています。前回の情報は次のページでご覧いただけます。今回は、2020年9月現在の留学先各校の新型コロナウイルスに対する最新の取り組みをお伝えします。

留学先各校の新型コロナウイルスに対する取り組み(2020年7月)

2020年9月26日(土) に、オンラインにてボーディングスクール留学説明会を開催する予定です。定員が20組となっておりますので、ご興味をお持ちの方はお早めにお申し込みください。

【東京】小・中・高生のためのボーディングスクール留学説明会

注意事項: 情報は記事公開時点のものです。各国の新型コロナウイルスの感染状況の変化などによって、国や地域、学校の対応が変更される可能性がありますので、ご注意ください。

ボーディングスクール各校の対応

北半球のボーディングスクールの多くは、新型コロナウイルスに対する様々なプロトコル(対応策)を講じた上で、8月から学生達がキャンパスに戻り、新学期を迎えつつあります。昨年度が終了した6月から、学校の責任者である校長をはじめ多くの教職員が地元の教育省や保健省と連携しながら、対応策を協議しウェビナーによる説明会を実施、対面授業を行う形で新年度の学校再開にこぎつけました。対応の具体例は次のとおりです。

  • キャンパス内の寮、または学校が指定する場所で14日間の健康状態を確認するための隔離期間を設ける
  • 体調不良、またはコロナ感染と類似の症状や兆候がある寮生は、キャンパス内の指定された場所で隔離措置が取られる
  • 学生は学習グループ毎に行動し、異なるグループと交わることが必要な場合は、グループ間は2mの距離を置く
  • 授業の開始、終了時間、昼食、休憩時間は学年毎に異なる

南半球のニュージーランドは6月に警戒レベルがもっとも低い段階に移行していましたが、8月に感染源が特定できない感染が確認され、再び警戒レベルを引き上げています。

アメリカのボーディングスクール

アメリカは、日本からの訪問者を受け入れていますが、州によって様々な入州規制があります。例えば、マサチューセッツ州は州内に留まる、またはボーディングスクールに入学(在籍)する学生は、州が指定したアプリに隔離計画を入力することが義務付けられ、違反者には罰金が課されます。また到着72時間以内のPCR検査の陰性証明書を携行することを求める学校もありました。学校到着後、更に1~2回のPCR検査を経て、教室での授業への参加が可能となりました。

東海岸のある学校では、学生は少数のコホートと呼ばれる12人のグループを作り、授業や食事、寮生活における全ての行動を共にします。他のコホートの学生との接触は禁止です。2週間後、感染者が確認されない場合、コホートを解散しより多くの学生間の交流が認められます。また毎朝、健康チェックのアプリを使用し、検温や7項目の健康に関する質問に回答し、登校許可を得ます。課外活動やスポーツの際、スポーツ用具(マウンテンバイク、ヘルメット、ラケット等)のレンタルは禁止され、自分専用の用具を揃えます。

このように学校生活も新様式で再開しました。感染者ゼロでスタートした後、いかにしてその環境を維持するのか?プロトコルに則り日々努力を続けています。

カナダのボーディングスクール

2020年8月31日に入国制限が再延長されたため、カナダへ入国できるの留学生は、2020年3月18日以前に発行された学生ビザを持つ学生のみです。日本の出発空港でのチェックイン時、及びカナダ入国時は、Canada Boarder Service Agency(カナダ入国管理庁)から、カナダへの渡航が必須(対面での授業が再開されるため、必ず出席しなければならない等)であるか否かの確認が取られます。またArriveCANと呼ばれるアプリに到着便の詳細や隔離計画等を入力することが必須となっています。これは万一の際、追跡を可能とするためのものです。

現在、カナダ全土において14日間の隔離期間が設けられています。キャンパス内の寮を留学生、及び州外から到着する学生用に使用する学校もあれば、学校近くのホテルと連携しているところもあります。

マニトバ州にあるBalmoral Hall Schoolは、地元のホテルと提携しているため、地元の通学生がホテル前の道路にやってきて、バルコニーに出ている留学生と電話で話しながら、久しぶりの再会を喜びあう風景が見られました。一方、Rothesay Netherwood Schoolは、キャンパス内の寮を使用し、一日に2回、ソーシャルディスタンスを保ちながら、屋外でのアクティビティを取り入れ、学生達がリフレッシュできる機会を設けました。

スイスのボーディングスクール

現在、日本からスイスへの渡航は特に制限がありませんが、ヨーロッパ内には、トランジット(乗継)は認めても、入国は許可しない、という国も多くあります。そのため、チューリッヒへの直行便を運航しているスイスインターナショナルエアラインズ以外を使用する場合は、経由地(国)の入国制限の有無を確認する必要があります。

オーストリアのボーディングスクール

現在、日本からオーストリアへ入国する際、到着72時間以内に行ったPCR検査の陰性証明書を持参する、またはその場で検査を受け陰性であることを証明することが求められています。ザルツブルグにあるAmerican International Schoolでは、7月19日から参加人数を大幅に抑え、サマースクールを2セッション開始し、8月15日に無事終了しました。

新年度の再開は、世界、及びヨーロッパの感染者数や状況を見極めて8月中旬に判断する、としていました。8月17日にオーストリア教育省が国内の全ての学校に向けて、学生とスタッフが安全で健康的に過ごすための正式なガイドラインを策定。オーストリア当局とその専門的戦略に基づいて、同校では独自の戦略をモデル化(下記)し、9月7日に予定通り、新年度を再開しました。

  • 緑 → 脅威レベルは低い
  • 黄 → 脅威レベルが上がっている
  • 橙 → 脅威レベルが著しく上がっている
  • 赤 → 危険な脅威レベルになっている

ニュージーランドのボーディングスクール

ニュージーランドでは、6月11日に警戒レベル1(最も低いレベル)へ移行し、学校生活は完全にロックダウン前の状態に戻り、その状態が約2か月継続しました。しかし、8月11日にオークランドで感染源が特定できていない感染者4名(同一家族)が発生したことを受け、オークランドをレベル3、その他の地域にレベル2を導入しました。

現在、全土でレベル2が継続されているため、高校の最高学年であるYear13の学生達が楽しみにしているSchool Ball(ダンスパーティ)等、多人数が集まるイベントは中止、または延期となっています。9月19日に予定されていた現政権の総選挙は、新型コロナウイルス感染抑止対策を最優先することから、10月17日へ延期。依然国境が開放される時期やその方法は全く判らない状況が続いています。

春先に遠隔学習に切り替え、そのまま年度を終了した北半球の各校は、対面授業で新年度を再開させるべく、夏の間に様々なプロトコルを考案しました。現在、その内容に則り新たな年度が開始したところですが、プロトコルはよく機能していると言えるでしょう。しかし、先行きが不透明ななか、予め想定していたことがその通りに進まないことは多々あります。各校の担当者は、刻々と変化する状況に柔軟性をもって対応する覚悟をもって臨んでいます。


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