“コンフォート・ゾーン” から飛び出せ! 留学で“ミラクル”を起こすための渡航前オリエンテーション
2025年夏にアメリカ・カナダ・イギリスの学校で新たに留学を開始する学生24名、エディクムOBOG 8名、スタッフ8名が一同に会し、渡航前オリエンテーションを行いました。このオリエンテーションは毎年開催し、既に20年以上継続しています。OBOGが中心となり、自分達の留学経験を元に、これから渡航する学生達に、留学先で気をつけるべきこと、海外でのあるある等を伝え、留学生活が現実的にイメージできるように心の準備を整えること、そして留学同期の仲間を作ることを目的としています。
今年は、「自分のコンフォート・ゾーンから飛び出してミラクルを起こそう！」をテーマにして、学生達に自分の殻をやぶって海外で思いっきり弾けて欲しい、自分の手で奇跡を起こして欲しいという思いでプログラムを計画しました。
以下、エディクムの渡航前オリエンテーションを紹介させていただきます。
ゲストスピーカー 佐久間 聖暉さん（エディクムOB）のスピーチ
Gould Academyでの体験を共有してくれた佐久間さん
佐久間さんは、アメリカメイン州のGould Academyを卒業し、現在は、George Washington大学（ワシントンDC）で学んでいます。
今年、世界最大手の化粧品会社L’Oréalが主催するビジネスコンテスト「Brandstorm 2025」に参画しました。これは、ロレアルが主催する30歳未満の若者向けのグローバル・イノベーションコンテストです。2名の仲間と共に自ら製品を企画し、マーケティングからセールス戦略までプランニングしました。ニューヨークで開催されたアメリカ大会の決勝で優勝し、アメリカ代表としてパリで開催された世界大会でロレアルの経営者前でプレゼンしました。
＜以下、佐久間さんのスピーチより抜粋＞
このコンテストには、留学していたGould Academy（アメリカ・メイン州）やGeorge Washington大学の友人2名と参加しています。高校時代は何もないメイン州で、自分が得意な料理やバスケットボールを活かして仲間を増やしていきました。みんなが、「ショウキは料理が得意なんだな」と自分を認めてくれたのがとても嬉しかったです。12年生（高校最終学年）の時に、学校に料理クラブを作ってリーダーとなってまとめた経験が、大学出願において有利になったと思います。
在学中、作った料理を学生や先生に販売したこともあります。最初は、友達が猟で捕ってきた鹿のローストに挑戦しました。2番目はラーメンです。ラーメンのスープも10時間かけて自分で作りました。限定でとんかつサンドも販売しました。こういう活動をする時に大人の協力は必須です。これからの人生、スポーツも勉強も大人から協力を得ることは本当に大事です。この時は、副校長先生にお願いして、地元のベーカリーと繋げてもらって自分でお店と交渉しました。とんかつサンドを100個作りましたが1時間で完売してしまいました！とんかつサンド販売もそうですが、日本文化を学校で紹介したかったので、卒業生と校長先生に寿司を振舞ったこともあります。とにかく、みんなに「ショウキ」という自分を認めてもらいたかったのです。この活動で校長先生から表彰を受けて、リーダーシップ賞をもらったのが、Gould Academyでの一番の思い出です。
これから留学する皆さんに伝えたいのは、「何か思ったら迷わず行動しよう！」「常にアンテナを張る！」「チャンスを逃さない！」「人との繋がりを大切に！」という事です。人として優しく接することはどの国でも大切です。
日本人、留学生として価値観のズレや壁を実感すると思います。アジア人差別もきっと経験するでしょう。ズレはあまり重く受けとめずに、どんどん自分を出していってください。そして「親に留学させてもらっている」という自覚を持って留学したら、必ず道は開けると思います。自分のGould Academy時代の小さい活動が今につながっていると思います。自分の存在をアピールして、先生・大人と仲良くなりましょう。そして、自分の思いを伝えたら何かが変わるかもしれません。今日の話が、これから留学する皆さんのモチベーションになれば嬉しいです。
OBOGから学ぼう！
OBOGが、自分の実体験をもとに、様々な切り口から語ってくれました。先輩の「生」の言葉に真剣に耳を傾けていました。留学先での生活が具体的にイメージできました。
留学先での1年間
英語が理解できないストレス、日本とは違う形式の期末試験や課題、休暇中のリラックス方法
留学先での勉強
履修科目や少人数制のクラス、成績を向上するための戦略（先生との信頼構築、コミュニケーション、時間管理、自己管理）、絶対にNGであるCheating/Plagiarism
課外活動/リーダーシップ活動への参加
シーズン制のスポーツ、スポーツや課外活動を通じての友人作り、大学出願時に有利になるリーダーシップ活動
寮生活
寮の1日の流れ、週末の過ごし方、寮主催のアクティビティーや街への買い物ツアー、門限などのルール厳守、トラブルの回避
グループプレゼンテーション
午後は各グループで「日本」について考えてもらいました。海外に行くと、自分が日本の代表です。今まで考えたこともなかったことを聞かれます。「なんで3色団子はその3色なの？」など、、、皆さんは答えられますか？？
どのグループも着眼点がとてもおもしろかったです。ビジュアルで魅せたグループもありました。留学してからもグループワークをする機会は多いです。グループで誰か一人がやらないと調和がとれません。どのグループも短い準備時間でしたが、2分間英語で素晴らしいプレゼンを披露してくれました。
各グループが選んだテーマ：
「日本の美味しいお菓子」「日本食」「世界で活躍する日本のスポーツ選手」「富士山」「おにぎり」「夏祭り」
メンバー全員が英語でプレゼンしてくれました
短い準備時間でもビジュアルで魅せてくれました！
海外での危機管理/トラブル
「ルームメートがいつも音楽を聴いていてうるさい」「AIを使ってエッセイを書いたと疑われた」「クレジットカードを貸してと言われた」「一緒に寮を抜け出そうと誘われた」など、様々な状況で何をしたらいいの？誰に話すの？など、正解がひとつでない問題について、グループで話し合い、OBOGが様々なアドバイスをしました。
そのあと、エディクムのスタッフより、「これだけは絶対にやらないでください」という趣旨で話させてもらいました。まさかこんなことで退学になるとは思っていなかった事で本当に退学になって、次の日にはフライトをとって強制帰国させられます。次の4つのテーマでお話させていただきました。
- 盗作問題、AIの使用
- ドラッグ・酒・たばこ問題
- SNSトラブル
- 日本人学生との良い関係作り
OBOGとのフリートーク
OBOGとのフリートークの様子
細かい疑問や質問をOBOGにざっくばらんに聞く時間を設けました。海外の人気のある洋服のブランド、履修科目について聞いたりしている学生もいました。アメリカでも傘は買えるの？おすすめの地元レストランは？海外の美容院ってどんな感じ？どうやって先生に質問したらいいの？等、本当に小さな疑問・質問が聞ける有意義な時間になっていました。
僕の/私の目標・夢の発表
留学1年後の自分を想像してみてください。3年後、高校を卒業した自分は？ 10年後の自分は？
今日1日の活動を振り返りながら、ひとりひとりが目標シートを作成しました。
そして、全員が自分の決意を発表してくれました。
OBOGからのエール
今は不安な気持ちが多いと思うけど、何事も恐れずに挑戦してください。そして親御さんへの感謝を忘れないでください。留学っていろいろ大変な事があるけれど、全てが成長につながると思います。自分に与えられた機会を大切にしてがんばってください。留学先でできた友人関係は留学が終わってもずっと続きます。人間関係を大切にしてください。嫌だったこともたくさんあったけれど、全てが価値のある経験だったと思います。毎日、価値のある経験を積んできてください。
最後に
1日のオリエンテーションで、これから自分達にどんな生活が待っているのか、そして留学先で頑張ったらどういう自分になれるのか、具体的にイメージしてもらえたと思います。24名の学生を笑顔で送り出せた事をエディクムスタッフ一同、とても嬉しく思いました。自分の殻をやぶって大きく成長した学生達に会えるのを楽しみにしています！
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