エディクムBLOG

オミクロン株感染拡大下のボーディングスクールの現状

2022年1月、オミクロン株の感染が世界中で拡大し、日本では学級閉鎖やリモート授業に切り替わった学校が続出しています。皆さまから「海外の学校の現状は?」との質問をいただき、ボーディングスクールの運営状況をブログにてご紹介します。

ボーディングスクール各校のコロナウイルスへの対応

冬休み明け、世界中から学生が各学校に戻ることで、学校側は検査の強化や、隔離体制を整えました。しかし、感染力が高いオミクロン株をゼロに封じ込めることは困難で、ボーディングスクールのキャンパス内で感染者が出ています。

一方でクラスターを制御しながら対面授業を継続。校内でのPCR検査回数を増やし、陽性者を早く特定し隔離する、またマスク着用の強化等の対策を講じています。更に希望者には第三回目のワクチン接種を開始、またはまもなく開始予定です。

国別のコロナウイルスへの対応

アメリカ

入国の際、出発一日前のPCR検査陰性証明書が必要。(2021年12月5日以前は出発72時間前のPCR検査を実施)

MA州にある学校の例:

  • PCR検査で陽性者はキャンパス内の施設に症状が出た日から10日間隔離、その間オンラインクラスを受講。職員はCDCのガイドラインに沿って、5日間の隔離と更に5日間のマスク着用。職場復帰するためには薬を服用することなく24時間の発熱無しが条件。
  • 1月18日発表された州の保健省と初等、中等教育省からの推奨を受け、キャンパスで症状検査を行っている学校は濃厚接触者の特定を行わない。
  • コロナワクチンブースター接種(第三回目接種)をまもなくキャンパス内で一斉に行う予定。
  • 2月の短い休暇を取りやめ、代わりに3月末から始まる春休みを一週間前倒しで始める。これにより学生が出入りする機会を減らし、感染リスクを低くする。

スイス

入国の際、「出発72時間前のPCR検査陰性証明書」は1月22日より撤廃(ただし、スイス政府指定のワクチン接種を完了している人、または罹患者のみ)スイスへの入国条件が緩和。

ボー州にある学校の例:

  • 1月9日、冬学期開始当初、母国から戻った学生の中に陽性者が出、10日間ポッド(小グループ)にての行動様式を実施。その後感染者が減少し、安全モードに切り替え対面授業となる。例年通り週に2回、午後はスキー場でスノースポーツを楽しむ活動を実施。
  •  春休みに母国に帰国できない、または移動を望まない学生対象にステイケーションと呼ばれるスイス国内での滞在型プログラムを実施予定。

カナダ

ブリティッシュコロンビア州にある学校の例:

  • 入国の際、「出発72時間前のPCR検査陰性証明書」が必要。入国後空港にて、または各自で検査を行い、陰性結果が出るまで学校指定のホテルに滞在。陰性結果が出た学生は順次キャンパスに移動。
  • 日々陽性者が出るものの、1月初旬に比較すると感染数が減少し、コントロールされている。学校近郊の外出が許可された。一方で2月初旬に予定されていた、宿泊スキーウィークの約50年間続いた伝統行事は見送られた。

変わる各国の対応、独自の対策を続けるボーディングスクール

新型コロナウイルスの出現から約2年が経ちます。留学生のサポートをする仕事を通して、国別のコロナ対応策や学校別のコロナ対策について、目まぐるしく変化する現状を学生や保護者の方と日々情報共有してきました。その中で新たに見えてことは「国民の健康と安全を守りながら経済活動を回す場合、何が優先されるのか?」について各国の考え方の違いです。

例えば、ニュージーランドではこの4月に国境を開き、観光目的の人を入れるという発表が1月にありましたが、留学生がいつ入国できるのかわかりません。その分、国内での感染者数の制御は成功し、国民は安心して通常の生活を維持しています。日本も海外からの入国者に対して水際対策を強化し、ウイルスを外から入れない対策を続けています。

これに対してイギリスやスイスでは、感染者数の減少が安定しないうちに、海外からの入国者(ワクチン接種者、または罹患者対象)に対して、到着前のPCR検査証明書が不要という大幅な緩和措置に移行しました。アメリカはワクチン接種の義務化、あるいは強い奨励をコロナ対策の柱とし、海外から訪れる入国者に対して寛容な措置を講じています。

一方、国に関わらず、それぞれのキャンパスそのものが独立したコミュニティであるボーディングスクールは、国や州のプロトコルを遵守しつつ、独自の対策を見直しながら学校運営を継続。ワクチン接種に加え、度重なる検査体制と陽性者の隔離を徹底し、クラスターが出ないよう、職員や生徒が一丸となり安全と健康を守るよう努めています。

さらに規制の多い環境下で精神的に不健康にならないよう、メンタルヘルスにも留意し、校内の医療チームを主としてカウンセリングの強化、自然豊かな屋外での課外活動を提供しています。


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