失敗を恐れず沢山喋ってみることが大切と感じた - K.Iさんの1年留学体験記
留学のきっかけ
私は日本で高校一年生の一学期を終えた後、アメリカのマサチューセッツ州にあるThe Williston Northampton Schoolに九年生として一年間留学しました。留学を決めた大きなきっかけとなったのは、中学三年生の夏休みに学校で開催されたオンラインでフィリピンの方と英語で交流するプログラムに参加したことです。
私の学校から他に参加していた生徒は帰国子女の方が多く、英語で社会問題などについて話し合った時にすらすらと意見を述べていました。それに比べて自分は幼い頃から塾に通い英語に力を入れて勉強をしていたものの、スピーキングは得意ではなく、思ったことをすぐに口に出して英語で言うことが出来ませんでした。その時、英語をもっと喋れるようになりたい、と強く思い、留学を決めました。
学校の選択
私は中規模のボーディングスクールで留学生もいるけれど多すぎない学校、という条件でエディクムがおすすめしてくださった学校から3校出願したのですが、コロナ禍でキャンパスを実際に訪問することはできず、その時その学校に通っていた日本人の方や面接の時に学校の様子を詳しく聞き、最終的に行く学校を決めました。
Willistonは小さな町がキャンパスのすぐ近くにあること、面接や在校生から聞いた話がとても楽しそうだったこと、また、合格したときにビデオメッセージや手紙などが送られてきて歓迎してくれる雰囲気がよく伝わってきたことなどからこの学校に行きたいと思いました。
周囲の温かさと少人数制クラスに感謝
実際、通い始めてからも上級生のmentorが九年生に必ず一人いて学校のことを教えてくれたり、全校生徒に必ず一人advisorの先生がいて、また寮ではproctorという上級生の方達やdorm parentsの先生達がいて色々な面でサポートしてくれたり、ドームで、九年生全体で、また留学生で、などアクティビティなども沢山あったのでホームシックになることもなく最初から楽しい時間を過ごす事ができました。
英語の面では、初めから会話の内容や授業の内容はほぼ全て理解することができていたのですが、やはり思ったことをすぐに英語で言うことに苦戦していました。日本語で言いたいことを考え、英語に変換してから言う、という様に話していたので時間がかかってしまいました。しかし、最初は人が喋っているのを聞いて言葉やフレーズを覚える所から初め、自分でも実際に使ってみることで自分のものにし、段々と考えなくてもすぐに英語が出てくるようになりました。
常に言われていることですが、やはり失敗を恐れず沢山喋ってみることが大切だと改めて感じました。私はhumanities のクラスでsocial justiceについて学ぶクラスを取ったのですが、そのクラスはエッセイや生徒同士のグループワーク、ディスカッションがメインのクラスでした。そしてそのクラスでディスカッションをした時に、自分の言いたいことを英語で主張したりクラスメイトに質問をしたりして意見を交換できた時にとても成長を感じました。
何回かディスカッションをする中で発言する回数も増え、それとともに成績も上がり、達成感を得ることも出来ました。他のクラスも15人程度の少人数のクラスだったので生徒が授業中に意見を言ったり質問したりする機会がとても多く、授業に積極的に参加することで多くのことを吸収することができました。また、私は日本で長い間同じ環境で育ってきましたが、Willistonでは多様性に富んだバックグラウンドやアイデンティティを持つ人達が集まる中、皆がお互いの価値観を尊敬していてとても良い環境でした。
今後の目標
一年間、長いようであっという間でしたが留学に行って得たことはとても多く、本当に行って良かったと感じています。これからは日本の高校に戻り、日本の大学を受験する予定ですが、留学を通して学んだことを活かして頑張っていきたいです。