【EDICMの学生紹介】挑戦の先に見つけた、本当の自分 ~1曲の歌が僕の人生を変えた~
日本の中学を卒業後、アメリカのBlue Ridge Schoolに留学した小仲さんに寄稿していただきました。小仲さんは同校を無事に卒業し、9月からはアメリカの大学に進学します。ご両親を説得して留学を決めた小仲さんでしたが、その後の道のりは平坦ではありませんでした。その分、得られたものは大きいようです。留学を検討中の皆様は、ぜひ最後までお読みください。
小仲さんの自己紹介
初めまして、小仲正敏です。私は日本の中学校を卒業後、アメリカのバージニア州にあるBlue Ridge School(BRS)で4年間学びました。そして今年9月からは、インディアナ州にあるDePauw University(DPU)へ進学します。
私が4年間の高校留学を通して学んだことは、何事も挑戦してみることが大切だということです。
「自分」を見つけたボーディングスクール留学
Blue Ridge Schoolのキャンパス
私は小さい時から海外に興味があり、兄もアメリカ・ユタ州へ留学していたことから、自分も海外で学びたいと自然に思うようになりました。そして、両親を説得し、留学することに決めましたが、見切り発車であったこともあり、英語もアメリカの文化もほとんど分からず、本当に苦労の連続でした。人とコミュニケーションをとる事を恐れ、自分の部屋にこもってしまった時期もありました。
そんな時、アドバイザーの先生から突然「学校のコンサートで歌ってみないか?」と声をかけられました。大勢の観客の前で、スポットライトを浴びながらピアノの演奏に合わせてソロで歌うことになり、足は震え、緊張で心臓がバクバクしていました。しかし、全校生徒や先生方、地域の皆さんが温かく応援してくださり、なんとか歌い切ることができました。そして、その経験が間違いなく私に大きな自信を与えてくれました。
その後、私は少しずつ積極的に行動できるようになり、BRSでの生活が充実し始めました。最終学年の時は、音楽クラブを立ち上げたり、日本の生徒会のような学生組織であるHonor Councilのメンバーとして、新入生や学校生活に馴染めない生徒をサポートする立場になりましたが、まさか自分がこのような立場になるとは入学当初は全く思っていませんでした。
私の高校生活の代名詞「コンサート」
コンサート後に仲間たちと
振り返ってみると、私の高校生活を象徴する出来事は、やはりコンサートです。最初のステージの本番前、緊張で倒れそうになっていた私に、2学年上の先輩・アンドリューが寄り添い、最後まで支えてくれました。演奏後には、日本語が話せる友人達が「MASA!よく頑張った!」と声を掛け、抱きしめてくれました。
日本のアニメ映画「君の名は。」の主題歌「スパークル」を日本語で披露しましたが、観客は総立ちになり、ウェーブまで起こるほど盛り上がりました。これ以降、私は、日本の歌を歌って会場を沸かせる学生として知られるようになっていきました。
あの瞬間から、私の性格は大きく変わりました。入学当初、人前で話すことが苦手な私でしたが、気が付けば毎回コンサートに出演する存在になっており、怖くて誰とも話せなかった人間は、人とのコミュニケーションを楽しめる人間になっていました。
高校最後の年には、日本人の友人と音楽クラブを立ち上げ、街のコーヒーショップや老人ホームで演奏会を開催しました。その活動が評価され、音楽クラブは学校公認のクラブとなり、翌年度からはスポーツと同じ秋シーズンの正式な活動として認められることになりました。「アウトドアだけでなく、音楽などインドアでも同じくらい活躍できる学校にしたい」という目標を形にできたことをとても誇りに思います。
ボーディングスクール卒業前に広めた日本の香文化
卒業前年の夏、私はロサンゼルスで、日本の伝統文化である香道を紹介する「香席」のイベントに企画から運営まで携わりました。幼い頃から父の仕事を通じてお香に親しんできた私は、日本文化を海外へ発信したいという思いをずっと持っていました。ロサンゼルスで開催した香席は大盛況で、その話を聞いたBlue Ridge Schoolから「ぜひ学校でも開催してほしい」と嬉しい依頼をいただきました。そこで、卒業式前の2日間にわたり、学校で香席を開催することになりました。
初日は教員や学校スタッフの皆さんを中心に、2日目は校長先生を招待して学生を中心に和やかな雰囲気の中で楽しんでいただくことが出来ました。参加者同士が香りについて意見を交わす中で、国や文化によって感じ方が異なることを発見することができ、私自身もとても興味深く感じました。そして、この香席では初めて英語の通訳にも挑戦しました。
この学校で4年間学んできた英語を活かし、学校への感謝の気持ちを形にできたこの経験は、自分にとって高校生活の集大成になりました。特に嬉しかったのは、秋田県生まれで日本文化に親しみを持ってくれていた校長先生のMr. Tripp Darrinが心から楽しんでくださったことです。校長先生は、英語が分からず翻訳アプリばかり使っていた私を見放すことなく支え続けてくださいました。その先生へ香席という形で恩返しができたことは、今でも忘れられない思い出です。
更なる挑戦の地、大学へ
この4年間、Blue Ridge Schoolの先生方、友人、そして家族に支えられ、温かいサポートのおかげで、4年間の留学生活をやり遂げることができました。だからこそ今、皆さんへ伝えたいことがあります。
どんな時も挑戦する気持ちを忘れないでください。最初から完璧である必要は全くありません。まずは最初の一歩を踏み出してみると、ひとつの小さな挑戦が自分を大きく成長させてくれます。そして、困ったときは一人で抱え込まないで、誰かに相談してください。必ず支えてくれる人がいます。そして、その先には必ず新しい道が開けます。
これはBlue Ridge Schoolの校長先生が卒業式で話してくださった言葉でもあり、先生方や卒業生が私たちに何度も伝えてくださったメッセージです。
「この学校に一度でも通った人は、みんな家族でこの学校コミュニティーは永遠です。もしこれから大学や長い人生の道でつまずいた時、苦しい時は、いつでも学校へ帰っておいで。いくらでも相談に乗るし、私たちはいつまでも君たちの味方だから。」
私はこの言葉を胸に、これからDePauw Universityで新たな挑戦を始めます。そして、いつか私も誰かを支えられる存在になりたいと思っています。
GO BARONS!!
I LOVE BLUE RIDGE SCHOOL!!
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