【教育コラム】ジュニアボーディングを選ぶ理由 - まだ中学生だからこそ「自分で選ぶ力」を育てたい
近年、「もっと早い段階で、子どもが自分自身を知り、将来の可能性を広げられる環境に身を置かせたい」というご相談が増えてきています。小学高学年からアメリカのジュニアボーディングスクールやスイスのインターナショナルスクールへ留学させるメリットは何でしょうか?
アメリカ名門校の関係者や卒業生から考えるジュニアボーディング教育の本質
先日、アメリカ・ボストン近郊の名門ジュニアボーディングスクール The Fessenden School より入学審査責任者Mr. Chris Young、そして19年間(!)にわたり高校進学指導(Secondary School Counseling)カウンセラーを担当されているMr. Tim Murphy、同校卒業生をエディクムオフィスにお招きし、お話を伺いました。改めて「ジュニアボーディング教育の本質」について深く考える機会となりました。
アメリカ・ジュニアボーディングスクールは小学5年生~中学3年生を対象とした学校で、卒業後の高校進学、そして大学進学までを見据えた準備機関として非常に魅力的な選択肢のひとつです。
失敗できる時期に、たくさん挑戦できる環境
中学生はまだまだ心も体も成長途中です。だからこそ、大人が先にレールを敷きすぎるのではなく、自分で試し、自分で考え、自分で選んでいく経験がとても大切だと私たちは考えています。
海外のジュニアボーディングでは、日々の生活そのものが挑戦の連続です。次のような経験の積み重ねが、着実に自信につながります。
- 初めて親元を離れて生活する
- 英語環境で友人関係を築く
- 自分でスケジュール管理・時間管理をする
- 新しいスポーツや活動に挑戦する
- うまくいかない経験をしながら乗り越える
中学生はまだ「何にでもなれる」時期
大人はつい、「どこの高校に進学するか」「どの大学に進学するか」に目を向けがちです。しかし12歳~15歳頃のEarly teensだからこそ、本来もっと大切なことがあるようにも思います。それは例えば、次のようなことをお子様自身が知ることです。
- 自分は何が好きなのか
- どんなことに夢中になれるのか
- どんな環境なら自分らしく成長できるのか
アメリカのジュニアボーディングでは、このプロセスをとても大切にしています。勉強だけではありません。スポーツ、芸術、音楽、ものづくり、アウトドア活動など、さまざまな経験の中で、子どもたちは少しずつ自分自身の秘めた可能性、進みたい道を発見および理解していきます。
そういった素地がある程度整った段階でようやく、8年生の春から1年以上かけてSecondary School進学準備を始めていくことになります。
「進路指導」とは、単に学校を選ぶことではなく、自分を知ること
Fessendenには、長年にわたり学生達の成長を見守り導いてきたSecondary School カウンセラーが複数名いらっしゃいます。毎年、学生たちの高校進学をサポートしてきた経験の豊富さはもちろんですが、特筆すべきは進学カウンセリングオフィスのスタッフは全員、アメリカ名門ハイスクールの元入学審査官(Admissions Officer)経験者ということです。
どういった生徒が次の学校に求められているかを熟知した専門家が、進学指導そのものを担当しているということで、多くの学校の中から自分に最も合う環境を見つけ出す際にも、自分の強みをどういったストーリーで出願先にアピールすると良いかの戦略についても、各学生のニーズに寄り添い、学生の主体性を引き出しながらサポートします。
良い進路選択 = 有名校合格?
卒業生の進路として、昨年Fessendenでは卒業生の74%がアメリカ最上位レベルの競争率を持つ高校群のいずれかに合格という実績を残しています。その一方で、担当者から「私たちは学校名にこだわりすぎないようにしています。なぜなら、生徒一人ひとりは異なる個性をもっているからです。」というお話がありました。
私たちは日々、多くのご家庭から留学相談をいただいています。その中で感じるのは、学校選びを「偏差値」や「知名度」重視で判断してしまうケースが少なくないということです。けれど本当に大切なのは、「お子さまが自分らしく成長できる環境」を選択することです。有名校に進学させることが正解とは限りません。その子に本当に合う環境で、存分に自分らしさを発揮できる学校がきっと見つかります。
「早い時期の留学」に意味がある理由
アメリカの多くのSecondary Schoolのうち、競争率の高いいわゆるハイレベル校の多くは、ESL(英語学習サポート)を持っていないという実態があります。日本から高校進学のタイミングでいきなり挑戦しようとしても、英語力の壁によって選択できる学校が限られてしまうケースが少なくありません。
一方で、ジュニアボーディングスクールで数年を過ごした場合は大きく状況が変わります。小中学生のうちに3~4年間をかけて英語力を伸ばし、高校にも劣らない学習環境でチャレンジを重ね、自分自身の得意なことや興味関心を見つけるチャンスが得られます。また、それを見守る教授陣も、学生の努力を強く次の進学先へ推薦してくれます。こうした積み重ねによって、その後の進学先として考えられる選択肢は大きく広がっていきます。
The Fessenden School でも、日本人留学生については Grade 6 または Grade 7 からの入学を勧めているとのことでした。次のような方にとっても、非常に適した学習環境であるといえます。
- できるだけ将来の選択肢を広く持たせたい
- 将来的には、よりハイレベルな高校や大学進学も視野に入れたい
私たちは留学相談の中で「どの学校に合格できるか」という視点だけでなく、「いつ海外に出ることが、その子にとって最も可能性を広げるのか」という視点も、とても大切にしています。
留学・進学は、ゴールではありません。多くの選択肢をまだまだ知らない時期だからこそ、将来を早く決めすぎるのではなく、たくさん挑戦しながら「自分自身を知る時間」を持ってほしい。私たちは、そんな長期的な視点で学校選びのお手伝いをしています。
ジュニアボーディングについては、過去のブログでも紹介しています。こちらもご参考にしていただければ幸いです。
【教育コラム】ジュニアボーディングスクールで見つける本当の「私」 ~“日本人”ではなく“地球人”として育てる ~
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