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【異国での学びが与えた影響】 第4回: 大海原を越えて - 17歳から始まった私のアフリカでの挑戦 (立石宗一郎さん)

「留学」は人生の中で大きなアドベンチャーであり、日本では味わえない体験を通して、自分自身を深く見つめる絶好の機会です。留学中に気づく自身の変化、また留学を終え社会に出た時に「留学体験」が自分に何をもたらしたか?を実感する時が多々あります。

「異国で生活すること」「異国で学んだこと」が自分をどう変えたか?その後の人生にどう影響を与えているか?EDICMのOB/OGや知人が留学を振り返り、その体験が「現在の自分」をどう形作っているのか?

シリーズ第4回は2004年、カナダのユニークな学校、”Class Afloat”にアジア人として初めて挑戦した立石宗一郎さんをご紹介いたします。


“Class Afloat”ってどんな学校?


立石さんが乗船したClass Afloat 2024-2025のパフレット

立石さんが乗船したClass Afloat 2024-2025のパフレット

Class Afloatは、壮麗な大型帆船で世界の海を航海しながら、カナダの国際的に評価の高いプログラムに沿って学習します。世界の国々に寄港し、その国を探究しながら地域社会で奉仕活動を行い、帆船の中の教室で通常の科目を学習します。帆を張る仕事、夜の見張りなど、高校2年生~大学生の学生約40名が教師やスタッフと共に行います。

このClass Afloatにアジア人として入学した立石さんは、現在、アフリカ大陸でコインランドリービジネスを展開しています。そして、Class Afloatで初めてアフリカ大陸に上陸してから20年後に再びアフリカに渡りました。先週、横浜で開催されたTICAD(アフリカ開発会議)に出展した立石さんにお話を聞きました。






”Class Afloat”との突然の出会い


私は15歳の時、スイスのボーディングスクールに留学しました。スイスで1年間学び、夏休みに帰国し、EDICMに挨拶に行った際、「Class Afloat」というユニークな学校を紹介され、興味を持ちました。すぐにClass Afloatの入学審査官と電話で面接し,合格をいただきました。

アジア人の学生第1号だったと記憶しています。当時、Class Afloatは 創立20周年を迎え、記念航路として世界一周が予定されていました。カナダ西海岸のビクトリアを出発し、太平洋を横断してハワイ、オーストラリア、アジア諸国に寄港し、アフリカに向かいました。セイシェル島、マダガスカル、タンザニア、南アフリカ、ナミビアなどを訪問。その後大西洋を横断し、カリブ海、アメリカと北上して、カナダ東海岸のケベックで1年間の航路/学校を終えました。

17歳の私には刺激がありすぎる1年間でした。とても珍しい学校でしたので、オーストラリアに寄港している時に、J-WAVEのラジオ番組でジョン・カビラさんから電話インタビューを受けたのも今となっては懐かしい思い出です。    

アフリカ訪問で深まった自己探求

私にとってアフリカ大陸訪問は初めての経験でした。その直前に無人島や小さな島々を訪れていたためか、アフリカは想像以上にインフラが整備されていると感じました。

一方、アフリカあるあるなのか、町中では「風邪をひいたらコーラを飲めば治る」と本気で話している人々に会い、マンゴー30個の山積みが5ドルという値段に驚きました。更に”サッポロビール” の大きな車体広告を載せてサファリバスが走っている光景を見て、日本製品のアフリカ進出を間近に感じました。

スイス留学中、ボスニアにボランティア活動に行き、自分がやりたい事は何なのか考え始めていましたが、アフリカを自分の目で見ることで更に深く自分自身を見つめ、将来の進路や夢を探求したい気持ちが強くなりました。

20年後のアフリカ再訪とビジネス展開


立石さんを乗せたClass Afloatがタンザニアから出発

立石さんを乗せたClass Afloatがタンザニアから出発

その後時を経て、2024年末、Class Afloatで初めてアフリカを訪問してから20年後に再びアフリカを訪れました。今、アフリカ54ヵ国でコインランドリーのフランチャイズを立ち上げようとしています。

アフリカの家庭では、洗濯をするのに手洗いで毎週6~8時間を費やしています。それをコインランドリーが代行することで、浮いた時間で「自らの学び」「家族との時間」「仕事の時間」等に使う事ができます。積み重なれば何十万、何千万時間を生み出すことと同義になると考えています。

現在、モザンビークで1店舗と9月中旬にケニアで3店舗出店予定ですが、先週、TICAD9に出展し、約10ヵ国から引き合いがありました。引き合いだけ見れば合計で約20ヵ国になります。


命の尊さを実感し思い続けた夢


バリ島に停泊中のクラスアフロートで作業中の立石さん

バリ島に停泊中のクラスアフロートで作業中の立石さん

Class Afloatに乗船した時、大海原で「死」を本当に意識しました。波が荒れると、一うねりでビルの4~5階程の高さになります。その時から、「やりたい事はやりたい時にやらないと後悔する」と思うようになりました。自分の目で見て経験をしないと状況は理解できません。見知らぬ土地の歩き方や「ここは入ってはいけないな」と感じる感覚も自然と身につきました。「どこででも生きて行ける」という自信を得たように思います。

その経験を通して、私が大学卒業時から想い続けている夢があります。「1億人の子供を笑顔にする」という想いです。声を大にして夢を語り続けていると、次第に現実が近づいてきたと実感しています。コインランドリープロジェクトを広げて行けば、今まで手洗いをしていた子供たちが時間をより豊かに使えるようになります。また、フランチャイズを広げて行くことで雇用や現地での経済活動も更に活性化させることができます。アフリカ全54ヵ国への出店に向けて走り続けて行こうと思います。

留学生の皆さん、留学後の皆さん、アフリカに興味がある方がいらっしゃれば、是非、一緒にやりましょう!
Facebookに詳細を載せていますので、是非、ご覧ください!

立石宗一郎(Facebook)


TICADでの交渉の様子

TICADでの交渉の様子

TICADにてプレゼンテーション

TICADにてプレゼンテーション


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